
A.I.
未来。 あるロボット会社が「愛情」を持つロボットの開発に成功する。少年型をしたそのロボットはデイビッドと名づけられ、試験的に同社の社員であるヘンリーの元に送られる。ヘンリーとその妻モニカの幼い息子が難病で死に瀕していたため、デイビッドは息子の身代わりとしてモニカに起動される。モニカへの絶対的な愛情を刷り込まれるデイビッド。しかし息子マーティンが奇跡的に病気から回復すると、デイビッドはマーティンからいじめられ始める。
そんな小競り合いの中で、マーティンの生命に関わる事件が起こり、デイビッドは森に捨てられてしまう。それでも「もう一度ママに会いたい」の一心でデイビッドは熊型ロボットのテディとさまよい歩く。そして、自分たちと同じように捨てられたロボットの一団とともにロボット狩りのグループに捕らえられる。檻の中で、デイビッドは陽気で親切なロボット、ジゴロ・ジョーと出会う。ジョーは寂しい女性の慰み者として春をひさいでいたが、殺人事件に巻き込まれたため街を逃げ出していたのだ。デイビット達はロボット破壊ショーのステージに引き出される。恐怖に怯えるデイビッド。あまりに人間に似たその姿にショーの観客たちが困惑するなか、デイビッド達は辛くも逃げ出す。 こうしてデイビッドはテディ、ジョーと共にモニカの元へ戻るための旅を続けるのだが…。