だから私は推しました
Genre:
Drama,
Soap Opera
Premiere Date:
Jul 27, 2019
警察の取調室で聖護院刑事の取り調べを受ける遠藤愛は、瓜田勝がマンションから転落するまでの経緯を仔細に語り始める。
1年2か月前の2018年4月、生命保険会社に勤める30歳間近のOLの愛は友人たちの中で「イイネ」を求めてリア充を装う日々を過ごしていたが、そんな姿が見苦しいと婚約者の蓮沼恭介に振られてしまう。失意の中で愛はスマホを落とし拾い主の小豆沢大夢に会うためライブハウスを訪ねると、そこでは地下アイドルグループ「サニーサイドアップ(サニサイ)」のライブが行われており、歌もダンスも下手で1人だけ異質な存在のメンバー・栗本ハナに自分の姿を重ね合わせた愛は思わずステージ上のハナへ罵声を浴びせる。八つ当たりを反省し謝罪しようと再びライブへ足を運んだ愛は、ハナの逃げずに前に進もうとする姿勢に胸を打たれ、ハナを全力で応援することを決意する。
ライブに通いトップオタの小豆沢や古参の椎葉らオタクメンバーたちと親しくなった愛は、まもなくハナに瓜田というストーカー気質のオタクが存在することを知る。瓜田はハナのチェキ券をすべて買い占めハナを独占状態であることを知った愛は、メンバーごとのチェキ券を共通化することを提案。ハナを独占できなくなった瓜田は乱心しライブから姿を消す。
野外ステージでのライブを機に友人たちにドルオタをカミングアウトした愛はオタ活に励み、「サニサイ」が夏のアイドル・フェスにエントリーするとハナが準備に専念できるよう生活費を支援しつつ、投票権を得るためチャットレディの副業で資金を稼いでグッズを大量購入。「サニサイ」は獲得票数1位となって夏フェス出演を果たし、ハナは大ステージで堂々のパフォーマンスを見せる。
9か月後の2019年4月、夏フェス出演で人気も上昇しウェブCM出演など仕事も増えた「サニサイ」にメンバー間の亀裂が生じ始め、ハナには高校時代の友人・松田杏子へのいじめの噂がネット上に流出する。愛はハナがついた小さな嘘をきっかけに金づるにされているだけではとの疑念を抱き、ハナのことを信じられなくなった愛はハナのオタクをやめる。5月末、噂の拡散によりステージに立てなくなったハナの窮状を知った愛はハナと和解し、小豆沢や椎葉とともに奔走。噂のもととなった記事が削除されハナの活動再開が決まった矢先、リーダー・原花梨の引き抜きが原因で「サニサイ」の解散が突如決定する。「サニサイ」解散ライブの前夜、水面下で活動していた瓜田が愛の部屋に押し入り、愛を拉致して自宅の監禁部屋に監禁する。そして解散ライブ当日、隙を見て脱出した愛は追ってきた瓜田をマンションの階段から突き落としてしまう。
ここまでの愛の供述を聞き終えた聖護院は、防犯カメラの映像との矛盾から愛の嘘を指摘。瓜田に拉致監禁され瓜田を突き落としたのは本当は愛ではなくハナであり、現場に駆けつけた愛はハナを解散ライブへ向かわせた後に身代わり出頭して、警察をライブ会場へ向かわせないよう供述を続けていたと推理する。それでも自らの犯行を強く主張する愛の前に解散ライブを終えたハナが現れ、愛と鍵閉めの握手を交わしたハナは自分が瓜田を突き落としたと自白する。
事件は好奇の目で大きく報じられ、チャットレディの副業まで明るみに出た愛は退職に追い込まれるが、社名のみで選んだ会社を去ることを「すがすがしい」と語り本当にやりたい仕事を探し始める。一方不起訴処分となったハナは瓜田の報復を避けて愛たちからも距離を置き、アイドル活動を通じて「推すって愛だ」と知ったとして立場を変え推す生き方を目指す。1年後、椎葉の事務所で働きつつライブハウスでスタッフとして地下アイドルたちの相談にのる愛は、クライアントとして杏子に会った小豆沢からハナが杏子と和解したことを知る。
登場人物
Directed by:
保坂慶太,
姜暎樹,
渡邊良雄
Producer(s):
高橋優香子
No. of episodes:
8
Production company(s):
NHK大阪放送局