
ロード・トゥ・パーディション
『アメリカン・ビューティー』で第72回アカデミー賞の作品賞と監督賞をダブル受賞したサム・メンデスが、トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウといった新旧実力派スターを揃え大恐慌時代のシカゴを舞台に、マフィアの世界の掟と、父と息子の絆を描いた人間ドラマである。小池一夫の漫画『子連れ狼』をモチーフとした重厚かつ繊細な世界観は主に映画評論家から高く評価され、「アカデミー作品賞の最有力候補」と推す声も多かったが第75回アカデミー賞においては作品賞を除く6部門のノミネートに収まり、受賞は撮影賞のみであった。授賞式の際、式の半年前に撮影を担当したコンラッド・L・ホールが死去したため、息子が代理で受け取った。