
タラデガ・ナイト オーバルの狼-
幼少から速さに取りつかれたスピード狂のリッキー・ボビー(ウィル・フェレル)。車のバックシートで出産され、父親のリース(ゲイリー・コール)はドラッグとアルコールにまみれて家を出て行ってからは、母親のルーシー(ジェーン・リンチ)から女手一つで育てられた。そんなリッキーも一人前の大人に成長して、念願の人気カーレース“NASCAR”へ出場することになった。かねてよりの親友カル(ジョン・C・ライリー)を右腕としてチームメイトに加え、名声を我が物にするリッキー。しかしそんなある日、フォーミュラ1のフランス人レーサー、ジャン・ジラール(サシャ・バロン・コーエン)がNASCARに参戦してくることに。自分より目立ちそうなフランス人レーサーに苛立ちを覚えたリッキーと、皮肉なまでに自意識過剰なジャン・ジラールの間には早速火花が散る。だが、対抗心をむき出しにしたおかげでリッキーはレース中に大クラッシュ。そのショックにより恐怖心が沸き上がってきたリッキーは、レース界から一線を引き、ピザの宅配バイトにまでなりさがってしまう。富も名声もなくなり、崩壊寸前まで陥るリッキーだったが…。