
ゴスフォード・パーク
1932年の秋、イギリス郊外のマナーハウス「ゴスフォード・パーク」で週末に開かれるハンティング・パーティに参加するため、ゲストが次々と到着していた。ゴスフォード・パークの持ち主であるサー・ウィリアム・マッコードルと夫人のシルヴィアが、シルヴィアの叔母トレンサム伯爵夫人、二人の妹ルイーザとラヴィニアおよびその夫たち、サー・ウィリアムの又従弟にあたる俳優ノヴェロやその友人ワイズマンなどを次々に迎え、使用人たちは階下で晩餐の準備などで忙しく働いている。集まった階上の人々の間には様々な憎しみや欲得が渦巻いており、だんだんと関係がこじれてゆく。他方、階下の使用人は自分たちをこき使う主人達のゴシップに余念がない。そんな中、ついに主人のサー・ウィリアムが何者かに殺される事件が起きる。警察によるずさんな捜査がのろのろと進む一方で、階下の一員であるメアリーは事件の核心に近づいてゆくが……。