コリン・ジェームズ・ファレル(Colin James Farrell, 1976年5月31日 - )は、ハリウッドを中心に活躍するアイルランド人俳優。身長178cm。
ファレルは数多くのテレビドラマや映画に出演し、2000年にはジョエル・シュマッカー監督の『タイガーランド』で主役のPrivate Rolland Bozzを演じ注目をあつめた。続けて『アメリカン・アウトロー』(2001年)、『ジャスティス』(2002年)とアメリカ映画に出演したが、どちらも商業的に成功はしなかった。が、2003年に主演を務めた『フォーン・ブース』と『リクルート』が商業的に成功し、キャリアに加速をかけた。ファレルは元々かなり強いアイルランド訛りがあるが、上記作品では極力アメリカ訛りを使用している。また脇を固める助演男優としても頭角を現し、『マイノリティ・リポート』(2002年)は司法省の官僚役でトム・クルーズと、『デアデビル』(2003年)ではブルズアイ役でベン・アフレックと共演しその存在感の強さを示した。 2004年には短期劇場公開映画の『Intermission』と『A Home at the End of the World』に出演し、両作品とも高評価を得た。1億5000万ドルという巨額の制作費を投じたオリバー・ストーンの超大作『アレキサンダー』でタイトルロールを演じたが、こちらの評価は分かれた。アレキサンダーとヘファイスティオンの間に、あからさまな同性愛行為の描写を含めたことで論争が巻き起こり、両者はある種の男色関係であったという説が以前から有力視されていたが、「バイセクシャルとして描いたのは、歴史的な事実に反する」と映画界のみならずギリシャの歴史学会からも痛烈に批判の声が上がった。結果、同作品はアメリカ国内ではヒットせず、大半が国外収入になってしまった。ファレルは『A home at~』でもゲイ役を演じ、実弟でゲイのエイモン・ジュニアからインスピレーションと、「愛の意味と理解」を教えてもらったと語った。 2005年にはアカデミー賞にもノミネートされた歴史大作『ニュー・ワールド 』が公開され、こちらもまた評価は分かれた。ファレルは主役の一人で、17世紀のヴァージニア州ジェームズタウンに植民地を築いたキャプテン・ジョン・スミス役で、クオリアンカ・キルチャー演じる美しきインディアンの女性ポカホンタスと恋に落ちる。映画はある程度成功はしたが、全世界811館という小規模な公開だったため、興行的な利益はそれほどでもなかった。続き公開された『Ask the Dust』(2005年)は、サルマ・ハエック共演のラブストーリーだったが、配給が小さくまたも商業的な結果は残せなかった。 2006年にはジェイミー・フォックスと共演したサスペンス・アクション『マイアミ・バイス』が成功。同作品の配給を行ったユニヴァーサル・ピクチャーズは、全世界3000館で公開し、第一週だけで2570万ドル、全世界興行収入1億6300万ドルという成功を収めた。
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